銀河鉄道
Track / Suga-LEE-no
Rap / Suga-LEE-no
手が届く距離に線路は無い
彗星の後ろに尾を引くように
線路は確かにできてく
ちょっとまぶしくて咳が出る
半開きの目に雫が滲んで
映る銀河が大きく軋んで
そこで確かに僕は見たんだ
ここが終わりと始めの間
影が青いような冬到来
座る開演前の劇場内
そんな薄暗くて古い世界
汽笛が第一声「発車オーライ」
*僕らを乗せて銀河鉄道
進行方向良う候
人口65億の星遠のき
人口0の星近づき
痛んだ脳を光がつき
心の中で風が吹き抜け
スターダストをそっと呑み込んで
自分の位置から君呼んでみた
存在証明こそが本能
原罪贖罪もおそらくそう
そのレールの上を走る列車
ネビュラのベールまとった戦車
逃避願望でぎらつく毎日
狂気が凶器のいらつく毎日
ヒロインはこう囁きました
「足場なんてもう残ってない」
アルコールランプの火が揺れる
その目の記憶に心震える
遠ざかる君に手を振ってみる
見える訳無い 分かっている
突き刺す光は冷たい刃
カシオペアと北極星の間
惑いまどろみ憎しみ綻び
全てを一人で背負い込んだ
*
静かな夜と永遠の旅に
オチを待ち続けてる僕
氷の視線と微笑みの奥
映る ここにいていない君
誰もが見惚れる星になり
自分に見えない星になり
僕から近い星になり
僕から遠い星になり
戦慄するほどの電撃
終わりの来ないこの演劇
暗闇の短い幕間
とにもかくにも拍手喝采
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