guri. 音雨 - NuCake ここじゃすぐに同情もなく夢は溶けていく ビルの谷間 人の波が流れる あるはずの顔は見れない 一体どこを見ているのか、すれ違うだけの目 生きる為に吸った息は吐けば溜め息 太陽の温度 影を作る 勘繰る 巡る思考 行き先未定のバスは定刻通りに来る ケイゾク ケイゾク の 警告 低俗さと冷酷さを併せ持ち 今日も狂う 思考回路 大丈夫 回顧の回廊 解錠 入ろう 蚕 哀悼 劣等感、コンプレックス、挫折、 猜疑心、勘繰り、表裏、二枚舌。 明るく照らす 悲しみに踊らされる この身に名前を付けるならば 苦痛 巣食う 赤い靴の少女 美しさに誘われ 知らぬうちに体は痛む それは桜でも花見月でもない 薔薇か 蔓さ 隠された無数の棘は心に刺さり ツルは首を絞める 吊るす 馬鹿面 浅はかな希望は遥か 切なく喘ぐ声は微か 救う術もなく 誰かが また焚く 風前の灯火は 瞬く 誇り高く さらに赤く どうしようもなく 孤独隠す 音もない夜の路上 孤独を叫ぶ子供 慟哭を解くことも出来ず 山彦の声も、孤独と返す ぽつん