『over the 恋慕』 track by にく rap by すぎ乃花粉(ハナコ) 始まりは赤の他人の二人 急に泣き出した雨空に追われ 同じ軒の下、雨宿り ドキドキは まだ弱火 互い意識はすれど じきに止む雨の後のオレンジのシャワー 西陽の中 まるでトレンディドラマ 胸で見つけたのは代々 途絶えない愛 その軌跡追う連日 転機、再会は奇跡的 嬉々と軋む黄色いブランコ 普段の散歩道も感動的に煌く 建ち並ぶ家、路地も、街飾る緑も いつになく脚は軽く リズミカルに一歩、一歩 築き出すビート、芽生えた「好き」の音色 ラ、ラ、ライフ満たす エヴァエヴァグリーン 今日が雨の降る日だったとしても もう嫌な天候だとは思わないわ 降雨がサジェストするのは空に虹かかる様な晴れ模様 青い空に浮かぶ雲 見つめ、「あの人はいつ察するの」と苦悶 いっそ彼に気持打ち明けたいのに 何故にクールビュティ気取り冷静ぶる? 空は翳り、ブループリントもアイロニー 相合傘に名を並べ書き祈り だけど相対すと全然普通 の態度 シナリオの印字、誤植 ばかり 紫の花びらに 涙雨が舞い アジサイもウェット  「ごめん」と 頭を垂れたシルエットへと せめても気丈に、「バイバイ」を お礼と共に あの空のグラデーションの光線は、想い次第できっと掴めるように思っていた 予報では 晴れるはずのラストシーン 叙情的な雨に打たれ 濡れそぼっていた 無情な雨よ 過ぎ去った思い出と ともに流れよ 未練は残さないわ 泥だらけの靴のままで歩み出す 今日は雨模様 どんな雨も 実らなかったこの悲恋も ここを離れ、ふと振り返れば もう此間 ゴールは果ての虹の彼方なのだから 遠くを眺めよう over the 恋慕... over the 恋慕...