丑の刻スマイリー track by でんお rap by すぎ乃花粉(ハナコ) 草木も眠りにつく そうね、大体 午前の二時を回る頃 恨み込め釘を打つ その音は 異界の戸 コンコン叩く音 高騰して昏倒する寸前まで とことん根を詰めて打ち込んだ ここんとこ とんとコントロール効かぬ 混沌とした霊魂 滞ることもなく 滾々と口頭から流るる小言  こと今度の件に関しては 私とてとてもカンカンですことよ、、、 「コンコン」煩い女狐 襟首 引き摺り 地獄へ 道連れ サア、 新生コンビによる 渾身のショートコント 『男を賭した殺し合い』 貴方が笑うなら 私道化になったって構わない なのに どうして「あっはっは」って笑わない それはきっと あの娘のせいあの娘のせいあの娘のせいあの娘のせいあの娘のせい あの娘のせいあの娘のせいあの娘のせいあの娘のせいあの娘のせい 蚊も殺せぬ など惚ける そのツラの裏 伸ばす魔性の手 後の余生 幾許か知らず 野郎とせいぜい愉しく遊ぶのね だけど 彼の笑みを奪ったことだけは どうしても赦さないわ 夜毎に襲う 頭痛、腹痛 それらきっと全部 私のせい 深い闇に響く笑い声 藁の中に込めた髪の毛 (セット怨!) 紅で赤に染めた口からは怨嗟 俄かに漏れる 午前三時 じいと笑い耐えるワラ人形 どこからともなく聴こえて来る般若心経 点灯、赤信号 私は笑いもの、、、 頭には鉄輪に代わる五徳 その上載っけた蝋燭 には火が灯り その下の鬼みたいな形相を照らす 奇怪な状況 それは寧ろ滑稽ともとれる 丑の刻、境内での光景 コッケーと鶏が鳴く頃までには とり殺さでおくべきか 憎しみに化石燃料をくべ 気管から積年の怨恨 吐き出し走る夜行列車  ―――――鉢合わせた不幸な目撃者 夜目には特定はまず出来ない? 否、それでも追うべきだわ 逃したらば 呪いの刃が 己が舌掻っ捌いて 墓場行き 這う這うの体で 逃げる背中 追う方も急いで 超常的走行により 捕捉すると 細く鋭い五寸釘を振り上げ 振り向かせる、     覚悟―――― 「え…? ※※※くん…?」 「えぇ…は、花粉(ハナコ)ちゃん…?!」 砂利に落ちた五寸釘 胡粉塗りの顔は引き攣り 息継ぎすらままならず この場凌ぎの 上手い言い訳も無く スマイリーな面で、、、、ニコリ☆